くらしの中の電波

電波が医療機器へ与える影響

電波が人体以外に与える影響として、植込み型心臓ペースメーカ等の医療機器へ与える影響があげられます。医療機器は、そのほとんどが電子回路を内蔵した精密機器であるため、弱い電波でも間近で使用するとこれらの機器に影響を与える場合があります。医療機器そのものにも電波の影響を受けにくくするための対策がとられていますが、万全ではありません。

スマートフォン・携帯電話の普及によって医療機器と近接する機会も増えるため、スマートフォン・携帯電話の電波が医療機器に影響を与えることが考えられます。

特に、病院内の医療機器や植込み型心臓ペースメーカ、植込み型除細動器などが誤った動作をしないよう、次のことを守ってスマートフォン・携帯電話を使いましょう。

医療機関内でのスマートフォン・携帯電話の使用について

病院等、医療機関内でのスマートフォン・携帯電話の使用にあたっては、スマートフォン・携帯電話端末等の電波が医療電気機器の動作に影響を与える恐れがあります。電源を切るなど、各医療機関が定めている使用ルールに従いましょう。

植込み型医療機器を装着されている方へ

植込み型心臓ペースメーカや植込み型除細動器をお使いの場合は、装着部分からスマートフォン・携帯電話を15cm以上離して携行および使用してください。通話をする場合は医療機器装着部位と反対側の耳に当てて会話することをおすすめします。

植込み型医療機器装着者への配慮について

身動きが自由に取れないほど混雑した状況等、付近に植込み型心臓ペースメーカや植込み型除細動器を装着している方がいる可能性があり、スマートフォン・携帯電話と植込み型医療機器の装着部位が15cm程度以上の離隔距離を確保できない恐れがある場合には、事前にスマートフォン・携帯電話が電波を発射しない状態に切り替えましょう。

医療機器への影響に対する指針

『医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針(電波環境協議会(旧不要電波問題対策協議会)1997年4月)』が実験に基づいて示されています。

また、国(総務省)が各種の電波利用機器から発射される電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響について調査を実施し、調査の結果を基に各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針として取りまとめ、必要に応じて見直しを行っています。

携帯電話基地局、PHS基地局や放送タワーから発射された電波は、医療機器や家庭用電化製品に届くまでに微弱となるため、医療施設内等を除いては日本では指針等は設けられていません。

なお、電波による影響を受ける機器は、他の電気機器から発せられる妨害波の影響を受けにくくすること、また電波を発する機器は、他の機器に対して妨害波による影響を与えにくくすることで、機器がお互いに共存できる環境をつくる取り組みが長年にわたり続けられています。