基地(アンテナ)局の電波

電波防護指針とは

電波防護指針とは、電波の人体に対する安全性の基準のことです。我が国では、平成2年と平成9年に、総務省(旧郵政省)電気通信技術審査会が、過去40年以上にわたる国内外の研究結果に基づいて、10kHzから300GHzまでの電波を対象にまとめられました。電波防護指針は、国際的な指針とほぼ同じ値であり、人体への影響を考慮した十分に安全な値となっています。

電波防護指針を構成する、基礎指針と管理指針

電波防護指針は、基礎指針と管理指針から構成されています。

基礎指針 ~人体の安全性評価の基準~

基礎指針は、電波の生体作用(刺激作用と熱作用)を考慮した人体の安全性評価の基準となる指針です。例えば基地局からの電波の場合、全身平均SARで評価を行いますが、約4W/kg以上になると熱作用により人体に影響が出るため、10倍の安全率を考慮し0.4W/kg以下であることが定められています。

管理指針 ~基礎指針を満たすための物理量~

管理指針は、基礎指針を満たすための実測できる物理量(電界強度等)を定めたものです。管理環境と一般環境に分けて規定しています。

両者の違いは、管理環境は電波を職業的に取り扱う人を対象とし、一般環境はそれ以外の一般の人を対象として定められている点です。そのため、一般環境の指針値は、管理環境からさらに5倍の安全率を考慮し0.08W/kg以下であることが定められています。つまり、一般環境の管理指針は50倍もの十分な安全率が考慮されています。

電波の広がりの図