「電波」とは何か ~電波が支える私たちの生活

電波法により、周波数300万MHz(メガヘルツ)以下、すなわち3THz(テラヘルツ)以下の電磁波が「電波」と定義されています。人類が電波を利用するようになったのは約120年前からですが、電波はずっと昔から自然界の中にありました。

テレビやラジオ、スマートフォン・携帯電話やカーナビなどが普及し、家の中だけでなく屋外でもさまざまな電子機器を利用するようになりました。これらのほとんどに電波が使われていて、電波は私たちの生活になくてはならないものとなっています。

電波はこんなに利用されている

電波は周波数によって異なる性質を持っています。地球の上層にある電離層で反射しやすいものや、雨や水蒸気に吸収されやすいものなどがあります。

電波はそのような性質の違いや特徴に応じて、通信や放送だけでなくGPSや気象レーダー、電子レンジ、ワイヤレスICカードシステム、医療分野など、さまざまな用途に使われています。

※高度約80kmから500kmの間に存在する、地球を取り巻く大気の上層部にある分子や原子が電離した領域。電波を反射する性質があり、遠距離通信に使われる場合がある。


テレビ・ラジオ

テレビやラジオは放送局のアンテナから出た電波を受信します。テレビ放送は地上/衛星デジタル放送による多チャンネル、高画質、高音質番組に加え、双方向サービス、高齢者や障がいのある方にやさしいサービス、緊急時の情報提供など機能を充実させています。




電子レンジ

電波の一種のマイクロ波が利用されます。マイクロ波は、水を多く含む食品に吸収されやすく、水分子の振動や電流により発熱が起き食品が温まるという仕組みです。






電子マネー(非接触型ICカード)

読み取り端末にかざすと、電波を使ってデータの読み書きができます。カードの内部にアンテナを持ち、機械が発信する弱い電波を利用して無線でデータのやり取りをします。