電波のルール

私たちの周りを飛び交う電波ですが、便利だからといって勝手に使うことはできません。同じ周波数の電波を二人以上で同時に使うと、正しく通信できない場合があります。そのため、電波を使用する人が守るべきルールが必要になります。

日本では電波を公平かつ効率よく利用できるよう、1950年に「電波法」という法律と、それに関連する規則が定められていて、総務省を中心に電波の監理が行われています。国際的には、国際電気通信連合(ITU)が中心となり、ITU検証および条約に基づいて、電波利用のための国家間のさまざまな取り決めをしています。

無線機を使用する時は、技適マークを確認!

技適マークのない製品を国内で使用することは、法律で禁止されています。

外国規格の無線機が販売されていますが、これらは電波妨害を与えるおそれがあることから、国内では使用できません。

電波の利用には、原則、免許が必要です!

電波を使用するためには、原則、免許が必要です。免許を受けない「不法無線局」から発射される電波は「不法電波」といいます。不法無線局を開設したり、不法電波を発射すると、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金に処せられます。

不法電波はなぜ迷惑?

免許を受けない不法無線局から発射される不法電波は、警察・消防・救急用無線を妨害したり、防災行政無線を妨害し、災害時の緊急通信を困難にさせる等、国民の人命や財産を守るために重要な活動を妨害します。

また、鉄道の業務用無線を妨害し、列車の運航を妨げたり、スマートフォン・携帯電話の通信、テレビやラジオの映像や音声を乱す等、私たちの生活を脅かします。