【2024-1】スマートフォン使用時の目の疲れに対する高周波電磁界の影響調査
研究目的
研究目的:5G(fifth generation)の携帯電話由来の電波が、携帯電話使用時の眼疲労と関係があるか否かを調べます。
研究方法
公募した実験対象者に対して、説明会、健康調査を実施した後、異なる日程で2実験に参加頂きました。実験には2条件があり、対象者がスマートフォンを使用している間、5Gの携帯電話由来の電波を発出する実ばく露条件と、ばく露装置と同じ装置を付けるが、電波が出ない偽ばく露条件です。一人の対象者に対しては、二重盲検(ばく露の有無を検者も対象者も知らない状態)で実ばく露と偽ばく露をランダムな順番で実施しました。眼機能の他覚的評価と、目の疲れについての自覚的評価を行いました。ここで、他覚症状の評価には、点滅を知覚できない最低周波数である臨界融合周波数と、対光反射を用いました。自覚症状の評価には、VAS(Visual Analogue Scale、目の疲れ)と自覚症しらべ(全般的疲労感)を用いました。
研究結果
48人に実験を実施しました。
他覚的評価結果では、臨海融合周波数の実測値と標準偏差から、スマートフォン利用が疲労を誘発しましたが、実ばく露でも偽ばく露でも同様の変化であり、電波による影響ではありませんでした。対光反射については、時間・ばく露条件のいずれも影響を受けず、臨界融合周波数に比して、軽微な影響を検出できないのだと推定しました。
自覚症状評価では、VAS、自覚症しらべのいずれも、ばく露の前後で有意差がありましたが、ばく露条件の影響はありませんでした。つまり、スマートフォン利用の時間経過が疲労を誘発するが、電波の影響ではなかったという結果です。

